はじめに

 第68回美学会全国大会が、2017年10月7日(土)・8日(日)・9日(月・祝)に、國學院大學で開かれました。その際、本発表とは別に、美学会と当番校の共催企画として、美学会で初めて発表する研究者のための「若手研究者フォーラム」が開催されました。以下は、発表者の任意による投稿のなかから、ある程度の水準に達しているものを論文として掲載した報告集です。若干の字句の修正や書式統一のための処理を行った部分もありますが、原則的には、発表者から送られてきた原稿を、ほぼそのまま掲載しました。「若手」研究としての性格上、多少の不備があるかもしれません。その点につきましては、各発表者による研究の進展を待つことにして、ここでは発表時の原形を伝えることを第一の目的としました。「若手」らしい、新鮮な着眼点や問題意識、鋭敏な直感や大胆に越境する想像力などを感じ取っていただければ幸いです。

美学会「若手研究者フォーラム」委員会
委員長 室井尚

目次(個別PDFのダウンロード)

 タイトルをクリックすると、発表者ごとの「報告論文」(PDF形式)を閲覧できます。

創造の自由

—— バウムガルテンにおける「中間知(scientia media)」及び「中間的認識(cognitio media)」という観点から——

津田栞里

前期ドゥルーズ哲学における esthétique 概念について
内藤 慧

ロラン・バルト『零度のエクリチュール』の一考察
—— サルトル「アンガジュマン」概念への傾斜と差異化——

折居耕拓

ゲルノート・ベーメの雰囲気論の空間論としての有効性
河 珠彦

ギュスターヴ・クールベのりんごの意味
—— 自画像としての静物画——

山枡あおい

『ベスティアリウム』と記憶術
—— ピアポント・モーガン・ライブラリーM832番写本をめぐる一考察——

長友瑞絵

ハリー・クラーク『アンデルセン童話』の挿絵の特異性
—— ステンドグラスとの関係から——

大城茉里恵

デジタル化以降の現代写真における写真メディウムの可視化
村上由鶴

ムンクのセルフ・イメージ形成
—— ノルウェー帰還後のテキスト検討——

亀山裕亮

「親密な(アンティーム)」室内画における「居心地の悪さ」について
—— フェリックス・ヴァロットンの室内画をめぐって——

和田圭子

李禹煥の芸術観と初期立体作品の関係について
野川勝稔

ソーシャリー・エンゲイジド・アートにおける芸術の政治性
平井菜穂

第二次世界大戦期における『主婦之友』と『少女倶楽部』の女性像
—— 消えた「女性研究者」を中心に——

武内治子

1900~1910年代の洋画指南書におけるアマチュア画家観変転の背景
—— 技術主義から精神主義への価値転換——

木原天彦

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『第68回美学会全国大会 若手研究者フォーラム発表報告集』
(A4判・全161ページ、約1.3MB)

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リンク

第68回美学会全国大会(2017年10月7-9日、於國學院大學)
美学会