• 土. 5月 4th, 2024

美学会

The Japanese Society for Aesthetics

第74回美学会全国大会|若手研究者フォーラム発表報告集

3月 21, 2024

はじめに

 第74回美学会全国大会が2023年10月14日(土)・15日(日)に慶應義塾大学で開催されました。美学会で初めて発表する若手研究者のために第65回大会以来、美学会と当番校の共催企画として開かれています「若手研究者フォーラム」も、今年で10回目を迎えました。今回も意欲的な発表が集まりました。以下は、発表者の任意による投稿のなかから、ある程度の水準に達しているものを論文として掲載した報告集です。若干の字句の修正や書式統一のための処理を行った部分もありますが、原則的には、発表者から送られてきた原稿をほぼそのまま掲載しました。「若手」研究としての性格上、多少の不備があるかもしれません。その点につきましては、各発表者による研究の進展を待つことにして、ここでは発表時の原形を伝えることを第一の目的としました。「若手」らしい、新鮮な着眼点や問題意識、鋭敏な直感や大胆に越境する想像力などを感じ取っていただければ幸いです。

美学会「若手研究者フォーラム」委員会
委員長 三木順子

目次(個別PDFのダウンロード)

タイトルをクリックすると、発表者ごとの「報告論文」(PDF形式)を閲覧できます。

不道徳主義再考
——A. W. イートンの「ラフヒーロー」概念と想像的抵抗を中心に——

中西健

ミヒャエル・ボレマンス研究
——1990年代におけるゲントの現代アートの動向について——

石川絵梨花

ジョン・シャーカフスキーは「ニュー・ドキュメンツ」展(1967)で何を目指したか
——写真集 A Vision of Paris(1963)を通して

山際美優

荒川修作の無−意味な身体
——『意味のメカニズム』と『建築する身体』を架橋する

花房太一

ジョルジョ・アガンベンにおけるinoperositàの美学
——美学の破壊から芸術機械の不活性化へ——

竹下涼

マーク・ロスコ《ロスコ・チャペル壁画》にみる次世代の美術動向への応答
森卓也

クリストファー・ウォールのステンドグラス
——近代ガラス工芸史における新素材の意義に基づく考察

方波見瑠璃子

A. サン=レオン著『ステノコレグラフィ』に見出すクペの歴史的連続性
——他の時代のクペとの比較を通じて

吉田久瑠実

アントン・ブルックナーの《交響曲第5番》におけるフーガの役割
——楽曲結尾のコラールとの関係において——

岡本雄大

モーリス・ドニのアラベスク論
——活動初期における「象徴的装飾としての絵画」の探究

吉原里花

1930年代中井正一の機械美における音声的側面
——「映画音」と「音画」理論の有機性について

王琼海

“Hollywood Renaissance”におけるイエス・キリスト像の転換
朴志元

フッサールにおける再生としての想像概念について
伊藤俊介

完全版PDFのダウンロード

『若手研究者フォーラム発表報告集』の印刷用デジタルデータ(PDF形式)は、以下のリンクからダウンロードできます。PDFが閲覧できない場合、Adobe Reader(無料)をインストールしてください。

発表者ごとの「報告論文」が必要な場合、「目次(個別PDFのダウンロード)」から入手してください。

リンク

第74回美学会全国大会(2023年10月14-15日、於慶應義塾大学)
美学会