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美学会

The Japanese Society for Aesthetics

第70回美学会全国大会|若手研究者フォーラム発表報告集

8月 8, 2021

はじめに

 第70回美学会全国大会は、2019年10月12日(土)・13日(日)に、成城大学で開かれる予定でしたが、台風19号の影響により中止となりました。それにともない、大会の本発表とは別に、美学会と当番校の共催企画として、美学会で初めて発表する研究者のための「若手研究者フォーラム」も中止となりました。大会前日に開催された東西合同委員会で大会中止に関する対応が協議され、「若手研究者フォーラム」の発表については、2019年10月13日の時点で辞退者を除いた発表者の口頭発表の実績を全て認めることになりました。

 以下は、発表者の任意による投稿のなかから、ある程度の水準に達しているものを論文として掲載した報告集です。若干の字句の修正や書式統一のための処理を行った部分もありますが、原則的には、発表者から送られてきた原稿を、ほぼそのまま掲載しました。「若手」研究としての性格上、多少の不備があるかもしれません。その点につきましては、各発表者による研究の進展を待つことにして、ここでは発表時の原形を伝えることを第一の目的としました。「若手」らしい、新鮮な着眼点や問題意識、鋭敏な直感や大胆に越境する想像力などを感じ取っていただければ幸いです。

美学会「若手研究者フォーラム」委員会
委員長 桑原圭裕

目次(個別PDFのダウンロード)

 タイトルをクリックすると、発表者ごとの「報告論文」(PDF形式)を閲覧できます。

主客混交する芸術作品
——インガルデンによる「純粋志向的対象」論の普遍性——

栁澤広美

機能性以後の機能性
——トマソンという匿名性が芸術を「超/越」えるとき

和田寧路

環境美学とサウンドスケープの鑑賞の問題
坂東晴妃

ローレンス・アルマ゠タデマのエジプト作品における表象の背景
関根春花

60年代における視覚性の転換
——ロバート・モリスとマーシャル・マクルーハンの美学的志向——

飯盛 希

「ユーザー参加型芸術」における「参加」とは何か
森 敬洋

芸術活動における subjectivity と署名の関係についての考察
谷口光子

日本の芸能における「もどき」の二面性について
田嶋 麗

音は何を生み出すのか
——アントナン・アルトー『神の裁きと訣別するため』分析

吉水佑奈

完全版PDFのダウンロード

 『若手研究者フォーラム発表報告集』の印刷用デジタルデータ(PDF形式)は、以下のリンクからダウンロードできます。PDFが閲覧できない場合、Adobe Reader(無料)をインストールしてください。

 発表者ごとの「報告論文」が必要な場合、「目次(個別PDFのダウンロード)」から入手してください。

リンク

第70回美学会全国大会(2019年10月12-13日、於成城大学、台風19号の影響により中止)
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