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美学会

The Japanese Society for Aesthetics

第69回美学会全国大会|若手研究者フォーラム発表報告集

8月 8, 2021

はじめに

 第69回美学会全国大会が、2018年10月6日(土)・7日(日)・8日(月・祝)に、関西大学で開かれました。その際、本発表とは別に、美学会と当番校の共催企画として、美学会で初めて発表する研究者のための「若手研究者フォーラム」が開催されました。以下は、発表者の任意による投稿のなかから、ある程度の水準に達しているものを論文として掲載した報告集です。若干の字句の修正や書式統一のための処理を行った部分もありますが、原則的には、発表者から送られてきた原稿を、ほぼそのまま掲載しました。「若手」研究としての性格上、多少の不備があるかもしれません。その点につきましては、各発表者による研究の進展を待つことにして、ここでは発表時の原形を伝えることを第一の目的としました。「若手」らしい、新鮮な着眼点や問題意識、鋭敏な直感や大胆に越境する想像力などを感じ取っていただければ幸いです。

美学会「若手研究者フォーラム」委員会
委員長 桑原圭裕

目次(個別PDFのダウンロード)

 タイトルをクリックすると、発表者ごとの「報告論文」(PDF形式)を閲覧できます。

制作者と鑑賞者の文化背景が異文化間の作品鑑賞に与える影響について
Jean Lin

観客の作品解釈から考察する芸術祭
——ランシエールの美学を手がかりに——

松本理沙

ディドロの調和(Harmonie)論
——藝術と政治における調和の創出——

杉野 駿

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《大工の聖ヨセフ》
——図像的影響源と制作の背景——

津上 朗

ウォーターハウス作《ヒュラスとニンフたち》
——女性表現の類型性と差異化をめぐって——

伊藤ちひろ

マーク・ロスコ「マルチフォーム期」再考
——ロスコ様式の確立と同時代美術批評——

勝田琴絵

ニシムイ美術村における沖縄美術のモダニズム
鍵谷 怜

河井寬次郎の創作における協働と他力
——活動前期における陶芸の合作を中心に——

金島隆弘

『カサブランカ』における排除と包摂の力学について
——亡命者の表象を中心に——

西橋卓也

彫刻としての写真/写真としての彫刻
——ロッソとブランクーシみずからによる自作の撮影を例に——

柿井秀太郎

トリュフォー作品におけるカメラムーヴメントの説話的機能
原田麻衣

1950年代前半のフランスにおけるジャズをめぐる議論
山内結香子

ハーディ・ガーディ奏者の身体特性と楽器構造
——キー・アクションの変化による影響——

木村 遥

戦後日本のバッハ声楽作品の受容と実践
——西洋での古楽運動(1960-2000年代)と比較して——

杉山恵梨

マース・カニンガムのワールドツアー再評価
——音楽とダンスの相互独立性の視点から——

三宅香菜子

完全版PDFのダウンロード

 『若手研究者フォーラム発表報告集』の印刷用デジタルデータ(PDF形式)は、以下のリンクからダウンロードできます。PDFが閲覧できない場合、Adobe Reader(無料)をインストールしてください。

 発表者ごとの「報告論文」が必要な場合、「目次(個別PDFのダウンロード)」から入手してください。

リンク

第69回美学会全国大会(2018年10月6-8日、於関西大学)
美学会